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2013年9月30日月曜日
海外での旅券紛失
(帰国のための渡航書)
(ニューヨーク領事館の窓口)
9月の中頃に仕事でロサンゼルス、サギノー(ミシガン州)、ニューヨークに行ってきました。結構強行軍でして、特に西海岸からミシガンへの移動は、辺鄙な場所でもあることから丸一日かかりました。ロサンゼルスからシカゴまでゆき、そこからサギノー市までは1時間ちょっとですが、ユナイテッド航空が飛んでいました。シカゴの空港で乗り継ぎ時間が3時間ほどあったので、そこのビジネスラウンジで一休みし、サギノー行きの飛行機に乗りました。3人の旅行でしたが、サギノー空港からホテルに向かい、チェックインをしようとしたら、お客さんの一人が「パスポートがない」と真っ青な顔をして叫び始めました。「落ち着いてゆっくり探せばあるはずですから」となだめて、落ち着かせて探したのですが、上着のポケットに入れて置いてパスポートがないというのです。夜の8時頃でしたが、急いで空港に戻り、心当たりの飛行機の座席とシカゴのラウンジを調べてもらいました。夜の9時頃には地方の空港ですからほとんどスタッフがおりませんで、ユナイテッドが1日3便、デルタ航空が1日4便だけでした。しばらく待って、シカゴに戻っていた飛行機の座席をしらべてもらいましたが、ありませんでした。ラウンジはすでに閉まっていて、連絡が取れませんでした。なにかあったらカスタマーサービスが私の携帯電話に連絡してくれるということで、一応再度ホテルにもどりました。ここから旅券の再発行をしてくれる領事館はシカゴ(車で6時間)、デトロイト(車で2時間)が最寄りです。何とか解決策を考えなくてはなりませんでした。というのも予定では翌日はここからボストンに飛び、その後はニューヨークということでしたが、パスポートがなければ飛行機にも乗れません。陸路でニューヨークなりボストンまで行かなくてはなりません。列車をしらべましたが適当なものがなく、思いついたのがグレーハウンドのバスです。デトロイトから13時間でニューヨーク行きがあります。出発が夜の6時、到着が朝の7時です。最悪これだけは避けたいと思ったのですが、他に道は考えられませんでした。いろいろ悩み、翌日は6時に起きて、デルタ航空に電話をしました。すると「政府発行の写真付きの身分証明書を持っていれば搭乗は可能」というではないですか。つまり日本の運転免許所でも可能ということです。(本人持っていました。)再度いろいろ調べると、旅券の再発行には2種類あり、1つは日本から戸籍謄本を取り寄せて、正式に領事館で発行してもらうもの。これには7日間ほど時間がかかるそうです。もう一つは「帰国のための渡航書」というもので、これは直ぐ出してくれそうなのです。ただし、帰国のための渡航書で帰国する場合には、経由地でなく、直行便でなくてはならないとのこと。即ち、ボストンでなく、ニューヨークの領事館で発行してもらわなくてはなりません。翌日の午前、サギノー市でのアポイントをこなし、その足でサギノー警察に行き、紛失証明をだしてもらいました。(45分間ほどかかりましたか。)
これであと写真さえ2枚用意すれば書類的にはOKです。
はたして飛行機に乗れるのかどうか?航空会社はOKといってもTSA(Transportation Security Administration)が何というか?アポイント終了後、空港に早めに行き、デルタ航空で理由をはなしたら、チケットは別途購入しなくてはならないが、「免許があれば大丈夫じゃない?」と言ってくれました。ここはまずOK。その次はセキュリティチェックです。運転免許証を見せると、「これではダメだ!」というではないですか!!!事情を話し、どうしてもニューヨークに行かなくてはならず、そこで旅券を再発行してもらわないと帰国できない旨を切々と述べました。すると「私の権限ではどうにもならないが、二本線の制服を着た偉い人なら…」というので、偉い人を呼んでもらいました。まあローカルの空港なので、並んでいる人もいなく、偉い人も直ぐ来てくれて、話しを聞いてくれました。すると「特別厳しい身体検査をするが、それでも良いなら通してやる」ということで、13時間のバス旅行は避けることが出来、無事に通過、ニューヨークまで行きました。ニューヨークでは9時オープンの領事館の前の写真屋さんで写真を2枚用意し、運転免許所、警察証明、申請書3枚を持って領事館で待つこと2時間。でましたでました。これでお客さんも日本に帰ることが出来ました。ちなみにこの帰国のための渡航書は30ドルなりでした。
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kissingguzu君、スリル満点な記事をありがとうございました。ハラハラドキドキしながら拝読しました。お客さん、無事に帰国できてよかったですね! お疲れさまでした。
返信削除わ〜、大変な旅でしたね!kissingguzuくんのように臨機応変かつ迅速に問題解決してくれる人にお世話してもらい「お客さん」はラッキーでしたね。自分の身に起きていたらと想像するとゾッとします(kissingguzuくん、お客さん、どちらの立場でも。)本当にお疲れさまでした。
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